2014年8月20日

熱中症にご注意を!

私の住む埼玉県上尾市は、今日も猛烈な暑さでした。あまりの暑さに、気温が
どれくらいかを温度計で測ってみると、日向では午前11時で、41℃でした!?

いつもお世話になっているヤマト運輸の方の話でも、同じ営業所の方が熱中症で
倒れて救急搬送されてしまったとのこと。今が暑さのピークとは言っても、まだまだ
暑い日はしばらく続くと思われますので、今一度、熱中症の予防についてご確認
いただければと思います。

■熱中症の予防

1.暑さを避ける
屋外では日陰を選んで歩き、活動時はテントなどで日陰を作りましょう。
帽子や日傘も効果的です。

2.服装を工夫する
吸水性、通気性に優れた素材を選びましょう。出来れば白色系の素材が
好ましいです。襟元はなるべく緩めて通気しましょう。

3.こまめに水分と塩分の補給を行う
暑い日には、汗を多くかいています。過度の発汗の場合、汗中の塩分濃度も高く
なりますので、水分と塩分を十分補給しましょう。のどが渇く前、あるいは暑い
ところに出る前から補給することが大切です。
水分と塩分の補給には、経口補水液が最適です。

4.急に暑くなる日に注意する
暑い環境に、ヒトは順応することができます。しかし暑くなり始めの時期、熱帯夜
の翌日などは要注意。暑さに慣れるまでに熱中症を起こさないようにすることが
重要です。

5.個人の条件を考慮する
熱中症は、健康な人でも起こりますが、発熱している人、下痢などで脱水状態に
ある人、涼しい環境で育った人、心肺機能が弱い人などは、熱中症になりやすい
ので注意しましょう。
また、小さいお子さんや、高齢者の方も、より注意が必要です。

■熱中症の新分類と病態

○重症度1:めまい、立ちくらみがある。筋肉の痛み、こわばり等がある。
        汗を拭いても、拭いても出てくる

     その対策:冷所に移動し、安静にして体を冷やしましょう。
            水分、塩分を補給しましょう。

○重症度2:頭がガンガンする(頭痛がする)。吐き気がある、または吐く。
        体がだるい(倦怠感、虚脱感)。

     その対策:1度の対応に加え、必ず誰かが付き添うようにしましょう。体を
            冷やす時は、首や手足の付け根に冷やしたタオルを当てる等
            することで効率よく冷やせます。症状が改善しなければ、すぐに
            病院へ運びましょう。

○重症度3:意識が無い。引きつけを起こす(痙攣)。呼びかけに対し、返事が
        おかしい。まっすぐに歩けない、走れない。体温が高い。

     その対策:1度、2度の対応をしながら、すぐに救急車で病院に
            運びましょう。

■熱中症を甘くみてはいけない

暑熱環境では、熱中症は誰にでも起こり得ます。上記の1度の症状が出現したら
すぐに冷所に避難し、安静とし、身体を冷やし、経口補水液等で、水分と塩分を
補給します。誰かがそばで見守り、改善しない場合や悪化する場合は、必ず病院
へ搬送します。

熱中症 重症度1のサイン:大量の発汗、めまい・立ちくらみ、筋肉痛・筋肉の
                 こわばり等

■からだにとって大切な水

水は生命を保つ上で重要な物質で、大きく4つの働きがあります。

1.栄養素や酸素を運ぶ
2.老廃物を排泄する
3.体温を調節する
  (発汗だけでなく、冷えた水を飲むことで体温を下げる効果もある)
4.体の様々な機能を維持する

大量の発汗や、水分補給不足から脱水状態になると、これら重要な役割が果たせ
なくなり、ひどい状態になると、生命にかかわる場合もあるのです。

分かっているようでも、今いちどご確認いただき、熱中症予防にお役立て下さい。

参照:熱中症における経口補水療法のすすめ
   ~経口補水療法を知って脱水症を防ごう~
監修:災害・救急医療におけるORT研究会

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2014年1月21日

インフルエンザ予防

浜松での集団感染をはじめ、全国的にノロウイルスの感染が
増えており、連日報道されていますが、これから流行の本番を
迎えるのがご存知の通り、“ インフルエンザ ”です。
昨日、フジテレビの「全力教室」という番組でインフルエンザに
ついて放送していたので、内容をまとめてみました。

放送をご覧いただいた方も、そうでない方もご参考になさって
下さい。

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2014年1月19日(日)フジテレビ 21:00~

番組名 全力教室「間違いだらけのインフルエンザ」

講義  国立感染症研究所  長谷川秀樹 博士

◆インフルエンザは、ほとんど全ての人が感染したことがある

・一度感染したことにより、免疫が備わり、症状が軽くなるため
 感染したと気づかないこともある

◆インフルエンザは、ほとんど空気感染しない

・感染者のくしゃみなど、しぶきによる飛沫感染が主な感染経路
 ウイルスを含んだ飛沫が鼻やのどの粘膜に付着して感染する

・感染者が触った「つり革」などを握っても、そこから自分ののど
 や鼻の粘膜にウイルスが付くことは稀である

・感染者と同じ鍋をつついて食べたりしてもほとんど感染しない

・コップなどの回し飲みは感染の可能性がある

・くしゃみをした場合、しぶきの飛ぶ距離は2メートル程度

◆インフルエンザ予防 3大ポイント

1)咳やくしゃみには近づくな

2)マスクと手洗い

3)のどは湿らせておくこと(乾燥は免疫力を下げる)

・うがいは予防としては不十分
 インフルエンザウイルスは粘膜に付着して30分程度で細胞内に
 入ってしまうので、帰宅後にうがいをしても遅い場合がある

・ストレスがかかると免疫力が下がり、感染しやすくなる

◆インフルエンザ感染後の高熱は、ウイルスの増殖を抑えるため

・インフルエンザウイルスが増殖しやすい温度は、鼻やのどの
 粘膜の温度と同じ33度くらいである

・重症化した場合の例としては、小児の脳症や高齢者の肺炎など
 高熱をだしてインフルエンザウイルスの増殖を抑えても、その
 高熱のダメージで粘膜上の線毛細胞などの免疫細胞が死んで
 しまい、その間に他の菌やウイルスが体内に侵入して重症化
 する場合がある

・インフルエンザ感染による関連死は年間1万人

◆インフルエンザワクチンはウイルスの増殖を抑制する

・1個のインフルエンザウイルスは24時間後には100万個に増殖する

・感染後48時間までは増殖するが、その後は免疫システムにより
 増殖が抑えられ、増殖できなくなると、新たな居場所を求めて
 体の外に出ていく(咳やくしゃみが出るのはそのため)

・体内に残ったウイルスは感染した細胞と一緒に死滅するため、
 感染後、一週間ほどで回復する

・タミフル、リレンザなどの薬は感染後48時間以内に服用しないと
 効果はない

・世界のタミフルの70%は日本で使用されている

・10代感染者の異常行動とタミフル服用の因果関係は認められない

◆予防接種ではインフルエンザの感染を予防出来ない

・予防接種は重症化を防ぐためのもので、感染は防げない
 血液の中に抗体を作って重症化を防ぐので、鼻やのどの粘膜に
 ウイルスが付着すると感染してしまう

・感染を予防する薬の開発も5年先の製品化に向けて進んでいる
 (鼻の粘膜に噴霧するワクチンで、感染自体を予防出来る)

・生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの免疫力をそのまま
 胎盤を通して受け継いでいて、生後半年くらいまで効果が続く

・インフルエンザウイルスは突然変異を起こしやすいため、新しい
 形のウイルスが出来やすい

・鳥インフルエンザウイルスは、鳥から人へ稀に感染し、致死率
 60%程度だが、このウイルスは現在、人から人へは感染しない
 ため、大流行することは考えにくい

・鳥インフルエンザウイルスは肺の細胞に感染して死亡率が高く
 なるが、人から人へ感染する経路を考えると、肺から肺へ感染
 することは非常に起こりにくく、もし感染する場合は、鼻や
 のどの粘膜から感染するものに変異すると考えられる
 すると、感染部位の変化から毒性も下がる

・新型インフルエンザは、もともと人の世界のウイルスなので
 対応をきちんとしていれば、怖がるほどのものではない
 免疫を保持していない人が多いので、広がりはあっても、死亡
 や重症化が多いというものではない。
 実際、2009年の例では、季節性インフルエンザ関連の死亡者数
 1万人に対し、新型インフルエンザは200人程度だった

以上、放送内容まとめ
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怖がり過ぎず、正しい知識を持って、生活していればよいという
ことですね。
まずは、手洗いをしっかり(石けんで30秒以上、その後きれいに
洗い流す)ことを徹底しましょう! 

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2012年10月11日

認知症 その2

認知症の症状

認知症の症状には、記憶障害、失見当識、実行機能障害などの“中核症状”
と、幻想・妄想、興奮、徘徊などの“周辺症状”に大別されます。

  ◆中核症状

    ・記憶障害
    ・失見当識
    ・注意障害・無頓着
    ・集中力低下
    ・実行機能障害
    ・失語・言語機能障害
    ・失行・失認・失計算
    ・視空間認知障害
    ・判断力・洞察力の低下

  ◆周辺症状

    ・焦燥・不機嫌
    ・易怒性・易刺激性
    ・不穏・興奮
    ・攻撃的言動・攻撃的態度
    ・幻想・妄想
    ・睡眠障害・昼夜逆転
    ・徘徊・不潔行為:常同行動
    ・食行動異常・性的逸脱行為
    ・発動性低下・意欲低下・抑うつ

中核症状と周辺症状は表裏一体となって現れるため、治療に際しては常に
両者を意識した治療を行う必要があります。また病状の進行によって、治療
の対象となる事象が変化していきます。

病初期は、中核症状や周辺症状に対する薬物療法が中心となります。
病期が進行すると、転倒による外傷や骨折、脱水、偏食による栄養障害
などの身体合併症が見られることから、認知機能以外の全身症状に対応
した薬物療法の必要性が出て来ます。

さらに病期が進行すると、誤嚥(ごえん)による肺炎や窒息、寝たきり状態
に移行すると、褥瘡(じょくそう、床ずれ)、深部静脈血栓症、呼吸不全など
の身体合併症の対象が診療の中心となるので、臨機応変な対応が必要
になってきます。

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2012年9月10日

認知症 その1

認知症の種類

2012年年8月24日、厚生労働省は推計で認知症の高齢者が今年
時点で約305万人おり、実に65歳以上人口の10%にのぼることを

表しました。
要するに65歳以上は、10人に1人が認知症であるという発表なわけ
です。これは衝撃的なことです。

認知症患者数は過去の予測よりもはるかに急激に増加してきており、
その速度はさらに増していくと予想されています。

◆認知症の種類

 
 
 ・アルツハイマー型認知症・・・・・・・66%
  ・脳血管性認知症・・・・・・・・・・・・・・20%
  ・レビー小体型認知症・・・・・・・・・・・・6%
  ・前頭側頭葉変性症(ピック病他)・・1%
  ・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7%

 若年性認知症に限ると、割合は下記の通り大きく変わります。

  ・脳血管性認知症・・・・・・・・・・・・・・40%
  ・アルツハイマー型認知症・・・・・・・25%
  ・外傷性脳損傷・・・・・・・・・・・・・・・・・8%
  ・前頭側頭葉変性症・・・・・・・・・・・・・4%
  ・レビー小体型認知症・・・・・・・・・・・・3%
  ・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20%

若年性認知症とは、18才以上、65才未満で発症した認知症の総称
ことです。まだまだ現役世代として仕事が出来る年齢での認知症
ということになります。

認知症全体でも、若年性に限定しても、アルツハイマー型認知症と
脳血管性認知症の割合が非常に高いということが分かります。

◆アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症

 ・アルツハイマー型認知症
   原因はまだ解明されていませんが、脳神経細胞が急激に死滅
   減少し、脳が萎縮することで発症します。

 
 ・脳血管性認知症  
   脳梗塞等、脳血管の障害がきっかけとなり、発症します。

最近になって、血管性危険因子と呼ばれる状態を管理、改善する
ことで、認知症予防に好影響が期待出来ることが分かってきました。

◆血管性危険因子

 
  ・中年期高血圧 
  ・老年期高血圧
  ・2型糖尿病     
  ・脂質異常症
  ・うっ血性心不全   
  ・心筋梗塞
  ・動脈硬化      
  ・慢性腎疾患
  ・血液凝固異常    
  ・赤血球増加症
  ・喫煙        
  ・メタボリックシンドローム


 
これらの危険因子があると、軽度認知障害を経てアルツハイマー
型認知症へ移行する率が高くなると考えられています。

ですから、これらの危険因子を少しでも改善し、一つでも減らして
いくことが、健康維持だけでなく、認知症予防の観点からも、とても
重要なのです。

ご自身の生活習慣を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
 

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