熱中症にご注意を!
私の住む埼玉県上尾市は、今日も猛烈な暑さでした。あまりの暑さに、気温が
どれくらいかを温度計で測ってみると、日向では午前11時で、41℃でした!?
いつもお世話になっているヤマト運輸の方の話でも、同じ営業所の方が熱中症で
倒れて救急搬送されてしまったとのこと。今が暑さのピークとは言っても、まだまだ
暑い日はしばらく続くと思われますので、今一度、熱中症の予防についてご確認
いただければと思います。
■熱中症の予防
1.暑さを避ける
屋外では日陰を選んで歩き、活動時はテントなどで日陰を作りましょう。
帽子や日傘も効果的です。
2.服装を工夫する
吸水性、通気性に優れた素材を選びましょう。出来れば白色系の素材が
好ましいです。襟元はなるべく緩めて通気しましょう。
3.こまめに水分と塩分の補給を行う
暑い日には、汗を多くかいています。過度の発汗の場合、汗中の塩分濃度も高く
なりますので、水分と塩分を十分補給しましょう。のどが渇く前、あるいは暑い
ところに出る前から補給することが大切です。
水分と塩分の補給には、経口補水液が最適です。
4.急に暑くなる日に注意する
暑い環境に、ヒトは順応することができます。しかし暑くなり始めの時期、熱帯夜
の翌日などは要注意。暑さに慣れるまでに熱中症を起こさないようにすることが
重要です。
5.個人の条件を考慮する
熱中症は、健康な人でも起こりますが、発熱している人、下痢などで脱水状態に
ある人、涼しい環境で育った人、心肺機能が弱い人などは、熱中症になりやすい
ので注意しましょう。
また、小さいお子さんや、高齢者の方も、より注意が必要です。
■熱中症の新分類と病態
○重症度1:めまい、立ちくらみがある。筋肉の痛み、こわばり等がある。
汗を拭いても、拭いても出てくる
その対策:冷所に移動し、安静にして体を冷やしましょう。
水分、塩分を補給しましょう。
○重症度2:頭がガンガンする(頭痛がする)。吐き気がある、または吐く。
体がだるい(倦怠感、虚脱感)。
その対策:1度の対応に加え、必ず誰かが付き添うようにしましょう。体を
冷やす時は、首や手足の付け根に冷やしたタオルを当てる等
することで効率よく冷やせます。症状が改善しなければ、すぐに
病院へ運びましょう。
○重症度3:意識が無い。引きつけを起こす(痙攣)。呼びかけに対し、返事が
おかしい。まっすぐに歩けない、走れない。体温が高い。
その対策:1度、2度の対応をしながら、すぐに救急車で病院に
運びましょう。
■熱中症を甘くみてはいけない
暑熱環境では、熱中症は誰にでも起こり得ます。上記の1度の症状が出現したら
すぐに冷所に避難し、安静とし、身体を冷やし、経口補水液等で、水分と塩分を
補給します。誰かがそばで見守り、改善しない場合や悪化する場合は、必ず病院
へ搬送します。
熱中症 重症度1のサイン:大量の発汗、めまい・立ちくらみ、筋肉痛・筋肉の
こわばり等
■からだにとって大切な水
水は生命を保つ上で重要な物質で、大きく4つの働きがあります。
1.栄養素や酸素を運ぶ
2.老廃物を排泄する
3.体温を調節する
(発汗だけでなく、冷えた水を飲むことで体温を下げる効果もある)
4.体の様々な機能を維持する
大量の発汗や、水分補給不足から脱水状態になると、これら重要な役割が果たせ
なくなり、ひどい状態になると、生命にかかわる場合もあるのです。
分かっているようでも、今いちどご確認いただき、熱中症予防にお役立て下さい。
参照:熱中症における経口補水療法のすすめ
~経口補水療法を知って脱水症を防ごう~
監修:災害・救急医療におけるORT研究会
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント